ごった煮

創作用。まとめ

【個人用】ナテラの軌跡

異端孤独

抱きしめたら壊しちゃう。
怪奇なる、異端。
みんなが怖がるこんな腕……欲しくなかった。
――ナテラの軌跡・1

威風団結

兄弟だから、通じ合えたのではない。
認めたから、通じ合うことができたのだ。
「やれるな、ヴァイディ!」「吼えるなよ、ベイリオン」
――ナテラの軌跡・2

だまりの邂逅

「本気でぶつかれば、分かり合えると思いますの!」
小さな仔猫の挑戦が、寂しき仔猫の孤独を打ち破る。
友のくれた温もりが、森の『怪奇』を『回帰』に変えた。
――ナテラの軌跡・3

不器用信頼

これは未練。繋がりを排しきれない己の甘さ。
飢えた獣に堕ちぬ為――良心という鎖をどこかで求めた。
「ムニャ……ヴァイディ、様ぁ」
――ナテラの軌跡・4

なる慈愛

絆が壊れ、情が壊れ、世界が壊れ。
それでも想いがあれば……。
世界は再び、返り咲けるのでしょう。
――ナテラの軌跡・5

戦慄侵略

いらないねぇ、心なんて……いらない!いらない!
そんなものは嘘だよ、まやかしなんだよ!
明日、希望、そんなもんは何処にもない!
――ナテラの軌跡・6

アイアロンの残骸

其処は、先の潰えた廃棄場。
捨てられた人々は、それでも光を求めて動きだす。
箱庭との決別を――錆びついた意思が鳴動を始める。
――ナテラの軌跡・7

未知との遭遇

勇者が去り、二つを結ぶキッカケが一つ。
小さな末妹の創作が、偉大な影の目に留まる。
彼を慕う者らを中心に、異邦との交流が始まった。
――ナテラの軌跡・8

モスコの

「今日、連れてった場所は誰にも秘密ニャ」
「ウン!ミンナで採ッタラ、無くなっちゃうモンネ!」
「そうニャ。感謝して、みんニャで分け合うニャ」
――ナテラの軌跡・9

かな抱擁

「テトラッち!なにー。どこ行くん?」
「モノ姉さんに修理を頼まれまして。その部品を拾いに」
「おけー、手伝うし。一緒に行こ」
――ナテラの軌跡・10

ライフリカバリ

機構の命は紡がれる。創造主の生んだ残骸で。
古代の機構を身に宿し、破滅の楔は抜き去られた。
「これは嬉しい誤算だね……では行ってくる。妹よ」
――ナテラの軌跡・11

真夜中らい

「やぁ、お姫様!いつかの約束を果たそうじゃないか!」
「ハイ!わたくし、この日を待ち望んでいましたの!」
「ワタシもさ!今宵は存分に語らおうじゃないか!」
――ナテラの軌跡・12

約束一輪

首筋の刻印に代え――
――冷たき肌に贈られた、餞別の一輪。
寄り添う螺子は、華々しき舞踏の思い出。
――ナテラの軌跡・13

機械なのにさ、花を大切に飾ってるんだ。
ここの話をしたら来てみたいって。今度連れてくるよ。
きっと気に入ると思う……昔のアタシたちに似てるから。
――ナテラの軌跡・14

鋼鉄希望

「道は交わる運命だった、とは。いやはや豪胆な王様だ」
「私達だけではなく同胞たちもまた、この大地の子だと」
「ではお二人が父さまで、このナテラは母さまですね!」
――ナテラの軌跡・15

森羅産声

「芽吹いた鋼が物語る……我らは交わる運命だったと」
「ならば鋼の民も大地の子。拒む理由などありはしない」
「あの怖い母も喜ぶだろうさ……また子が増えるとね」
――ナテラの軌跡・16

叡智結実

――アイアロンよりの転送召喚、成功。
ようこそ、遠い異界の地へ。……いいえ、違いますね。
またお逢い出来て、嬉しい。懐かしき同胞たちよ。
――ナテラの軌跡・17

ナテラの未来

悲劇を越え、時間を重ね、二つの民は一つとなった。
硬き人より、豊穣の実を。温かき人より、鋼鉄の遺産を。
実りし融和が、麗しき未来への懸け橋となる。
――ナテラの軌跡・18

かな抱擁

「テトラッちー!」
「ら、ラティカさん!?」
――ナテラの軌跡・番外

万緑回帰・ラティカ

 

 




《進化前》
「けっこーすこなんだよね、今の森」
どこまでも伸々と、どこまでも健やかに。
「あったかいじゃん、みんな。心とか。だから守るし」
純粋な愛で、優しく家族を包み込む。

《進化後》

「その言語体系は難解で、まだ理解しきれませんが……」
然るべきものを、然るべき場所へ。
「『あったかい』という感情は、理解したつもりです」
純粋な才で、家族を害する全てを回帰させる。

ラティカの抱擁

あーしは戦おっかなー。
しょーじきめんどくさいけど、まぁ、カンケーない。
ようやく見えたんだ。
希望――それってケッコーいいもんだよね?

光耀・ミストリナ&ベイリオン

 

《進化前》
「わたくしたちはあなたがたを歓迎いたしますわ!」
その心は公明、そして寛大。
「母が認めた異界の兄弟たちよ。共に明日を征こう」
野生の王と姫は、慈悲を以て森を導く。

《進化後》

「剣を交えれば分かるか。いやワタシは拳なのだがね?」
誰より高く、誰より遠くまで。
「未来までも照らしてくれる、陽の光のような父娘さ」
野生の王と姫は、煌々たる未来へ導く。

清澄・テトラ

 

《進化前》

肯定します。この心は、鋼の奥で弾んでいると。
課題は、暖かい雨のように。より良きを目指し、次々に。
新しき世界。新しき生活。新しき隣人たち。
抵抗は終わり、ここからは……幸せを探す、始まりです。

《進化後》

てか、いーとことか草な。草ほど生えてて数えきらんし。
これイチ推しエピ。急なスコールにやられた時の笑顔。
ウットリで言うの。『ここの雨は、快いですね』とか。
やっぱアレっしょ。アレですこになったわ、テトラっち。

ソニック・フォー

――蒼奏の四《ソニック・フォー》。
攻撃《ファイア》。
――蒼奏の四・テトラ

・ヴァイディ

《進化前》

「森は巧妙に牙を隠す。深淵を覗く時は注意することだ」
獲物を定め、最適を処す。
「取って食わずとも、裂いて食われるかもしれないよ?」
獰猛なる呪いが、闇に溶けて森を見守る。

《進化後》

「わたしの創ったおもちゃを……褒めてくれたんです」
その瞳が捉えるは、光に照らされる者たち。
「ちょっと、怖いけど……優しい人だと、思います」
獰猛なる呪いが、煌々たる未来を支える。

創出紫紺・エンネア


《進化前》

この心は、気持ちはきっと……怖い、だけじゃないから。
やりたいことのために、ゆ、勇気を、出して。
伝えたいんです。この世界の、今は止まってる子たちに。
みんなも、ガラクタなんかじゃ、ないよ……って。

《進化後》

――森とは皮肉な不条理の園。君を包むはその逆だろう。
暗がりの危うさも弱さの寒さも既知と見えるが――
さて、君は何に足跡をつけ、何の実をつけるものか。
異邦の子。別の理を刻みし命。存分に歩き、学ぶといい。

悠久真紅・モノ

《進化前》

そうだね。今、ワタシの心は戦っているのさ。
明日は何をして、どう生きようと悩むことになるとは。
心とはかくも面白い。環境にこう影響され変わるのか。
不思議極まる。こんな未来、予測の欠片もなかったとも。

《進化後》

言うなれば。拳が口ほどに「モノ」言った……ですわね!
変わっているようでとても誠実、何より楽しく雄弁で。
生まれた世界の違いも、機械と獣人の差も些細なこと。
お手合わせすれば、その方の想いが伝わりましてよ!

りの参謀・ムニャール

《進化前》

「ナテラは今や、一つになったのニャ!!!」
足取りは軽く、心も軽やかに。
「平和の果実を、仲良くみんニャで分け合うニャ!!!」
使命に滾り、喜びに溢れた森の参謀。

《進化後》

「一緒にネ、モスコの実を採りニ行ったンダ!」
声を張って、宴を張って。
「ムニャールが行くトネ、ミンナが笑顔になるんダヨ!」
使命を忘れて笑う、皆から愛される森の参謀。