ごった煮

創作用。まとめ

眷属への

ヴァンピィちゃんのけんぞくぅにしてあげよっか?
――吸血姫・ヴァンピィ

不穏なる

夢に抱かれて眠るなら、夜はお前を包んだだろう。
闇を恐れて隠れるならば、夜はお前を許しただろう。
嗚呼、夜を知らぬ愚か者よ。相応しき結末を知れ。

死霊

人々の憎しみから産まれた負の影。人間の心に寄生し、歪みと生命を吸い上げ、昏い力を蓄える。

世界に憎悪が在る限り、昏き影は高まり、肥え続ける。やがて其の体躯は巨大な恐怖となり、光や希望を闇の中へ葬り去るだろう。

呪剣吸血鬼

夥しい程の死が、溺れる程の血が、この魔剣を目覚めさせるの。だから殺す。もっと、もっとね。

あぁ、死が…血が溢れる。今こそ、目覚めの時。じゃあ、殺戮を続けましょう?魔なる切っ先が赴くままに、夥しい程の死を、溺れる程の血を!

ギルティブラッドメイデン・ブラー

我が翼、その真実の姿は狭間の中に。
即ち、この身は聖別の乙女《セイントメイデン》!
されど、この身は堕落の乙女《ダークネスメイデン》!

「純白との契約、漆黒との密約……
我は今、運命を選ばん……!」
「はぁ……今度は何にハマったのかにゃ?」

姦淫信者

今、掻き回せ。
恋愛運命、人への感情、それ即ち幻覚、幻の刻印。
事に及べば理性も消える。
愛好、差別、区別無し。

約定の二、好くことなかれ。
同好の士、生涯の伴侶、大義の妨げに他ならない。
愛好は捨て去り、ただ、己が相手を知れ。
――『姦淫の城』、使徒の言葉

ヴァンパイアスレイヤー・ルシウス

最初の戦いは、ゴブリンへの復讐だった。
次の戦いは、傭兵として戦に身を投じた。
戦いから逃れ得ぬなら、この剣、怪物を屠る白刃とする!

「兄さん、いつも危ないことばっかりして心配だな……」
「少し落ち着いたらいいって、フィーナちゃん思うなー」
――ティナとフィーナ

銀矢狩人

知っているか、吸血鬼。人は弱いが、独りじゃない。
連なる人間の執念が、いつか貴様を滅ぼすぞ。

認めるよ、吸血鬼。貴様は、矢の一本など意に介さない。
しかし。俺の次、その次の矢が、貴様を狙い続けるぞ。

ルージュヴァンパイア

一刺しはルージュの口付け。満足したかい?
……足りないのかい。じゃあ、もっと紅くなろうか。

刀身はリビドーの鼓動。今夜は吸ったね。
あれ……吸ったのは君?刺したのはボク?忘れちゃった。

吸血鬼

恥ずかしながら欲張りなの。一滴一口、とても足りない。
ですからこの棘、薔薇の牙……一度に沢山流しましょう。

薔薇の棘こそ私の牙。全身啜って差し上げます。
ああ、花にやる血はないわ。咲くのは私、そうでしょう?

愛絶崇拝者

次なる災いが訪れた時、石板もまた現れた。
世界が新たに授かったのは、青き石板。その右方。
記されしは愛絶なるもの。多くの者がまた集う。
城の者たちは約定を掲げて、攫った贄を積み愛絶を為す。

ドアマンバット

――天上を超える、悪魔の奉仕《ホスピタリティ》――
欲を知り尽くしたエキスパートが、天井なき欲に応える。
今、抱えきれぬ望みと対価が、幸福に換わる。
――アンダーグランドホテル、紹介文①

風格はある、品格も良し――まあまあのホテルだな。
どれ。悪魔の歓待が如何程か、評判を確かめるとしよう。
対価なら潤沢だ。領民より集めた血税があるのでね。
――ふんぞりかえる諸侯

沼地大蠍

あー大丈夫大丈夫!あいつの毒なら気にしなくていい!
あんなのに襲われたら、毒とか関係なく死ぬからね!
――手慣れた現地ガイド

現地ガイドは手早く死んだ。見つかり狙われ、諦めて。
残された魔物研究者は、迫る鋏を見て思う。
……せめて。苦しまず、毒であっさり死にたかった。

魔刃吸血鬼

血よ、死よ、痛みよ。溶けて混ざりし、呪いの全てよ。
今こそ、新たな目覚めの時。開いた瞼が二度開く。
私たちの殺戮は、ここからまた始まるの!

貴方が私を選んだように、私も貴方を選んだの。
離さない。ずっと一緒。血も死も痛みも、全部山分け。
呪われるなら諸共に――さあ、行きましょう!私の魔剣!

血牙

貴き血を注げば、影は眷属と化す。

処刑人

あぁ!やっと血が吸えるって斧が喜んでらぁ!

変装

「業深い婆さんだとは思ってたが、ここまで毛深かったかね?」―赤ずきん・メイジー

血統発現

その血、喰らうに値せず。

姦淫口付

さぁ、目を閉じて。
パトスの海に種を堕とそう。

インサニティ・マナ

母より子らへの贈り物。
夜の住人が受け取ったのは、狂気を象る衝動のマナ。
正気を蝕み変貌させるために、マナは彼らに力を齎す。

禍々しき侵食

微かでも人々を脅かすなら、あの吸血鬼は看過できない。
きにナるのは、やつのきミョうなチかラ。
あレはイッたイ……ソウカ。リカイ。モタラス。狂気ヲ。
――あるヴァンパイアハンターの走り書き

バットノイズ

牙より速き、魔の音波。

ブラッドフォール

せいぜい、笑える死に様を見せてみろ。
――血餓の女帝

 

この力、お姉様のために!
――狂恋の華鎧・ヴィーラ

銀矢乱射

「あのバケモノ共に弱点はない」
そう言って、狩人は笑った。
「だから、狙いを定める必要もないのさ」

ライフリカバリ

機構の命は紡がれる。創造主の生んだ残骸で。
古代の機構を身に宿し、破滅の楔は抜き去られた。
「これは嬉しい誤算だね……では行ってくる。妹よ」
――ナテラの軌跡・11

憎悪する愛絶

「私は私、君は君。この憎しみも、交じるがために」
――愛絶の姦淫・ヴァーナレク
「あれこれ理屈、好かねえこと。野暮ったくて困りんす」
――ブラッドロード・ユヅキ

殺意塗布

施された術は、命と尊厳を奪う悪魔の誘い。
悪魔のせいにしてもよい、という言い訳だ。

底無しの契約

最も飢え、最も渇き、最も満ちぬ、素晴らしきお客様。
貴方様の欲と器が本物ならば、是非、この契約に同意を。
本物の、極上の、比類無きサービス、提供致しますわ。
――アンダーグランドホテル、総支配人の誘い

残酷

残酷な最期に、覚悟を決める暇があるとは限らない。

 

つったかたー。
――モモンガ

鮮血花園

鮮血により、魔界の薔薇は赤くなる。

約束一輪

首筋の刻印に代え――
――冷たき肌に贈られた、餞別の一輪。
寄り添う螺子は、華々しき舞踏の思い出。
――ナテラの軌跡・13

鮮血首飾

眼を眩ます輝きなど、喉を刺す渇きに比べるべくもない。
吸血鬼の社交界に於いて、美よりも美味こそ格式高い。

ナイトメア

夢の中でまでつらいコトを思い出すなんて、かわいそうな子…。アタシがその呪いごと、アナタの夢をじっくり食べてあ・げ・る!

夢の中でまで怖いコトに悩まされるなんて、カワイイ子…。アタシがその悪夢を、優しく美味しく食べてあ・げ・る!大丈夫、もう何も残らないけど、苦しむ必要もなくなるんだから…!

スウィートヴァンパイア

今晩は何を頂こうかしら?私の飢えを満たすのは、人間の生き生きとした…ふふ…分かる?

そう…輝きに満ちた人間の命ほど、素晴らしいご馳走はないわ…!明日への希望、人を愛する気持ち…全部食べてあげる…!

リリム

ねぇ、アナタちょっといいカンジだねっ。アタシとイイことしようよっ。みんなには内緒…よ?

ねぇ、アナタちょっといいカンジだねっ。アタシとアンナコトやコンナコトしようよっ。ね?そのまま目を閉じて。動いちゃダーメ。

ヴェノムコブラ

傷付いた鱗から流れ出るは、猛毒の血。その毒蛇を仕留めるならば、一撃で済ませることだ。

毒蛇の体内に流れる血は、肉を、骨を、鉄をも熔かす。仕留め損なえば、死が待ち受けるだろう。

レイニーデビル

誰もが私を雨の悪魔と忌み嫌うわ…。雨は時に、恵みを齎すと言うのにね…。

止まない雨に打たれ続けて…凍えてしまったわ。…ねぇ、貴方の暖かな命の炎を下さらない?

ブラッドウルフ

間違っても、魔狼を手懐けようなどと思わぬことだ。下手に近寄れば、手どころか腕を噛み千切られることになるだろう。

魔狼は冷徹なる狩人だ。獲物の匂いを嗅ぎつければ、地の果てまでも追いかける。その腹が血と肉で満たされるまで、疾走を止めることはない。

モルモ

なぁに?迷子なの?フフ…ニンゲンってアタシ大好きよ。可愛くって、いい匂いがして…何より血が甘くておいしいもの…。

ごちそうさま…貴方の血、クセになりそうなぐらいおいしい♪このまま使い魔になってついて行くのもいいわね…フフ。

ダークサモナー

私ね…悪魔に禁術を教えてもらったの…ねぇ、どんな術なのか…知りたくない?

ほら、見てよ!…ふふ!禁術ってすごいわね。力が溢れてくるわ!…え?私の姿?…どうかした?

享楽悪魔

むむ?楽しそうなことをしているな?わらわも混ぜるがよいぞ!

ふはは!雑魚の命で遊ぶのは実に愉快じゃ!どれ、もっと楽しませてもらうかの!

サーペントチャーマー

ワタシの蛇は狂暴なの。変なコトしない方が身のためよ?

ワタシの蛇は狂暴なの。変なコトしたら噛み殺しちゃうからね?

吸血姫・ヴァンピィ

こらー!ヴァンピィちゃんのけんぞくぅをいじめたらダメなんだからね!

ヴァンピィちゃんが来たからもーだいじょーぶ!ヴァンピィちゃん、最強ですので!

ヴィオンデューク・ユリウス

私は《雷迅卿の騎士団》の一人…とは言っても、剣術に秀でているわけではないんだ。研究を主としている学者、と考えてくれ。

この研究の果てに…私は人智を超えた力を手に入れるのだ。そして私は…自分の使命を果たす。…どんな使命かって?ふふっ…多くの人の救いとなることだよ。

糸蜘蛛悪魔

我が庭を護りしは、貴く真白き我が粘糸。絡まったモノが何であれ、それは等しく我が敵、我が餌よ。

我が粘糸が貴様の行く末を決める。絞め殺すか、絡み潰すか……選ぶのはこの私なのだよ。

バフォメット

山羊の頭を持ち屈強な肉体を誇る魔人戦士は、魔神に祈りを捧げ多数の悪魔を呼び醒ます敬虔な神官でもあった。

魔人は自身も強大な力を有していた。杖ともなる三叉の槍を一振りするだけで、大国は業火に包まれ灰燼と帰した。

悪魔・ガレット

キミの笑顔を守ってあげるよ。運命だって、俺だって、たまには気紛れを起こすものさ。

俺とキミの間にあるのは、きっと永遠の運命じゃあない。けれど、それもまた運命さ。

トーヴ

「ねばらかなるや、その体躯。くるりくるりと、きり穿ち、鳴くがよい、遊ぶがよい」―『在らぬものの詩』

「おさなごのように邪気なく、ふらふらと踏む足よ、異形ながらに愛おしきものか」―『在らぬものの詩』

狼少年

「あるところに少年一人。生まれながらの嘘つきで、「狼来たぞ」と叫んで回る。街の者たち散り散りになり、残った少年、街を荒らした」―『虚偽の末路』、第一章

「金銀財宝盗みとり、少年一人で高笑い。遠方より蹄鉄の音、狼退治の騎馬隊あらわる。少年慌てど時遅く、狼少年その日に討たれり」―『虚偽の末路』、最終章

スコルピオ

狩りとは大地から恩恵を受け取る儀式。
故に敬意を払い、いかなる時も謙虚であれ。
さもなくば、汝を狩る者が現れるであろう。
――『オリオンの蠍』、第五章

数多くの獣を狩りし英傑も、その毒には敵わない。
痺れ、眩暈、吐き気に頭痛。
頭の痛みが消えた後には、二度と目覚めぬ眠りが待つ。
――『オリオンの蠍』、第八章

デビルシープ

夢で羊を数えていると、時折ソレが紛れ込む。
姿形は羊に似るが、草は食わずに心を食らう……。
――悪魔の子守歌

夜を重ねて年月重ね、お前の心は消えていく。
黒き悪夢も今宵で終わる、残るは虚ろなお前だけ。
――悪魔の子守歌

硝子刃悪魔

私が力を貸してやろう!
……何っ、必要ないだと!?
ど、どうせ私なんて、私なんてっ……!

私が力を貸してやろう!
……何っ、もう間に合っているだと!?
そ、そんなことを言うなっ……役に立つぞ……!?

いのカカシ

ほ、本当に動いたんだって!
嘘じゃない!
見ろよ!あいつに噛まれた傷だ!
――農村の男

だから俺は言ったのに!
嘘じゃないって言ったのに!
見ろよ!あいつが何もかもを奪っちまった!
――農村の男

銀鎖使徒

吸血鬼よ。穢らわしき種族よ。
その偽りの不死、我が銀鎖を以て暴いてやろう。
哭け、白銀の鎖!

巻き付き、絡みとり、その身体を浄化する。
女神の祝福を受けし銀鎖の前では……
貴様らは、狩られるべき獲物に過ぎん!

吸血鬼・ヴァーニア

今夜はずっと、貴方と共に。
貴方がもし、望むのならば……
貴方の色に染まりましょう。

今夜はずっと、貴方と共に。
貴方がもし、願うのならば……
この夜を、貴方の色に染めましょう。

しのサキュバス

「男漁りも飽き飽きね、楽しいことないかしら?」
「お嬢様、ダンスなどはいかがでしょうか」
「コウモリと踊ってどうするのよ」

「惚れられるのも飽き飽きね、楽しいことないかしら?」
「お嬢様、歌を歌いましょうか」
「歌じゃなくて鳴き声でしょうに」

双石悪魔

貴方の心を水晶に……そう、重ね合わせてください……。
蒼き道か、紅き道か……
貴方の心はどちらを選ぶのでしょうね……。

この水晶はまさしく鏡……貴方の心を映し出す……。
輝けばそちらが貴方の運命……。
蒼に染まるか、紅で彩るか……その心で選んでください。

狂恋華鎧・ヴィーラ

嗚呼、お姉様……
お姉様は何時如何なる時もお美しい……
私のすべては、お姉様のために……。

すべてはお姉様のため……
この力、遺憾なく発揮させて頂きます。
さぁ、いきますよ……シュヴァリエ

えたハムスター

可愛らしく見えるって?
ただ可愛いだけのモンが、
こんなトコをうろつくわけないだろう?
――荒野の冒険者

自分は危険でございます、なんて触れ回るのは、
間抜けか草花だけってもんだ。
コイツはそのどちらでもないのさ。
――荒野の冒険者

姦淫従者

今、掻き回せ。
四足の獣、二足の獣、翼持つ者、持たぬ者。
違いはあれど、混じるに害なし。
嫌悪、差別、区別無し。

約定の一、嫌うことなかれ。
己が性格、性質は大義に捧げよ。
嫌悪は捨て去り、ただ、己が相手を見よ。
――『姦淫の城』、使徒の言葉

デビルレイダー

私は道を踏み外した。
偶然じゃない、私がそう願ったのさ。
この腕があれば……誰も私を踏み躙れない。

私は道を踏み外した。
悪魔と契約したからじゃない。その前から、ずっと。
路地裏で泥を啜った私は……もういない。
ここに居るのは強者、踏み躙る者だ!

片翼悪魔・ピユラ

私は、自らが自らたる所以を失った……
……とても情けない悪魔です。
こんな私でもいいと言ってくださるなら、
あの、私……捨てられるまで、ご一緒しますから!

私はまだ不完全で、きっとあなたに相応しくない。
……でも、あなたがそれでもいいと言ってくれるなら、
それはとても嬉しくて……全部、私の勇気に変わる!
私に出来ることは少ないですけど……全力で果たします!

イカベルセルク

お前が率いる者共は、月光で遊ぶ童に過ぎん。
――人狼の王・ヴァルツ

貴方の蛮行、その全て……月は必ず見ています。
――新たなる女王

人狼リベルテ

リベルテは駄目な子です。鼻も駄目、耳も駄目なんです。
でも、芸は……芸だけは出来るです!
火の輪潜りも、軽業も、教えられたですから!
ちょっとでも笑ってくれたら、うれしーです!

憐れな子。哀しい子。
私の前に現れた――私の罪の象徴。
……私には、貴方と関わる権利がありません。
――人狼の女王・ルーナ

獄炎のデーモン

空に雲、風が凍って、白い雪!
縮まって、震えて……ほら、冬なんて嫌いでしょう?
ねぇ、私が守ってあげましょうか!
寒さから、凍てつくものから……この灼熱で!

空に雲、風が凍って、白い息!
かじかんで、餓えて……冬なんて最悪!
だから私が燃やして、溶かし尽くす!
白に染まる世界を、赤に染めてあげましょう!

バロン・ダブルフィール

「……いけ好かない。アレもコレもソレもドレも……!」
「アタシらに逆らうなんて、良い根性してるじゃない!」
「醜い終わりをくれてやる……泣き叫べ。」
「コイツで終わりさ!フィールフォールフュージョン!」

「どいつもこいつも、何故邪魔をする……!?」
「せっかく美しくしてあげたのに……いけ好かない!」
「目玉の腐った奴ら。もういい、かき混ぜてやる……!」
「トドメだよ!フィール!フォール!フュージョン!」

真紅抗戦者・モノ

この心のために戦う価値がある。
いやね、ワタシはまさに心からそう思ってるんだよ。
……鋼の塊がこんな風に言うなんて不思議かい?
確かに、ワタシは鋼。しかしこの身に心あり。

案外悪くないものなんだよ。
心があるから笑えるし、こうして愉快に話も出来る。
楽しいことを楽しいと感じられるんだ、素晴らしい!
……まぁ、心が無ければ、悲しみもないんだがね。

ギアスネイクテイマー

核による変質の影響は、新たな発見を生み出していた。
機械に適合した蝙蝠、アーマードバットが現れれば……
機械に適合した魔獣を操る者たちも、同じように現れた。
――魔界潜入の記録・1

こーもりー……じゆうー、かっこいー……けど……
いっしょー、もー……しあわせー……。
へびー、なかまー……。すごく、だいじー……なの。
――ギアスネイクテイマーからアーマードバットへ

めく悪鬼

不定形の肉体は闇。
負の感情が組み上げる、命の似姿。
今再び、意識の隙間へ忍び込む。

この世から憎悪は消えず。
悪意は犇めき、姿を変える。
誰もが抱える絶望が、悪鬼の姿で再び蠢く。

ルインドリーム・ナイトメア

本物のヴァンパイアに会ったら大変よ?
彼女は心も身体も貪って、帰ってこられなくしちゃうの。
アタシは優しいから、素敵な夢を見せてあ・げ・る!

「夢の中で勉強出来たら、ルゥも赤点回避ですぅ!?」
――マナリアの新入生・ルゥ
「その夢、最後はアタシが食べるのよ?」
――ルインドリーム・ナイトメア

レラジュ

私の矢で敵の体を壊疽させ弄ぶ……と。承知しました。
こちらの狩りの計画ですが、精度の向上が可能です。
つきましては、今だけお得な追加契約のご案内を――。

私の術で敵陣営に論争を齎す……と。承知しました。
最後にお名前の記入と血印を以て、契約完了と致します。
……では次に、予備計画のご案内に移らせて頂きます。

みし蝙蝠

あれは異例の新種だ。なんだ?あの異彩を放つ翼は。
すグにオいかけなクては。スバらしイだいハッけんダ。
シかしアのツバサ……カタチニシタ?ヨウナ?狂気ヲ。
――ある学者の走り書き

レイレイレイサイサイサイ。ノ蝙蝠。
オカシイ。ナゼ?ヘン。アタマ。
ツバサ?オカシイ?トマラナイ。狂気ガ。
――歪んだ走り書き

夢魔新参

手引書によると、一流夢魔の道は一日にしてならずっ。
先輩の教えにならい、日々精進ですね!んー、ちゅっ!
どうですかコウモリちゃん、今の私、イケてました!?

おや、向こうの方から悪魔の方々がぞろぞろと!?
これは実っちゃいましたか、私の努力が!やったね!
……むむ、あっちの先輩が目当てでしたか!やっぱりね!

アンテロープウォーリアー

――『狂戦士の碑文:二枚目(上)』
曲角獣、肉、硬し。だが、噛むほど、美味。
倒す時、同様、殴り、殴り、ほぐす。

――『狂戦士の碑文:二枚目(下)』
その毛皮、我ら、初め、得た。毛皮、歴史、始まり。
曲角獣の、頑丈、得る。毛皮、被り、力、試す。

猪突する狂戦士

――『狂戦士の碑文:四枚目(上)』
猛牙獣の肉、臭みが強い。草を揉み込み、何度も煮る。
臭みの後、残った風味は、鼻に、腹に、突き刺さる。

――『狂戦士の碑文:四枚目(下)』
長爪獣の素早さで、猛牙獣を惑わし倒した。
猛牙獣の、貫く力を得る。これなら奴の、分厚い皮も。

魅惑教鞭・イオ

私、こう見えても新米教師なの。担当は国語だけど、
少女漫画や恋愛小説についても詳しいのよ。
わからないことがあれば、先生になんでも聞いてね。

君、どうしても苦手な科目があるの?
それじゃあ今度の週末、補習授業をしましょ。
先生がマンツーマンでしっかり教えてあげるからね

密約吸血鬼

私と契約……?フフ、いいのかしら……?
チクッとするわよ?それに代償は貰うし、ええっと……
……吸血鬼なのに、正直すぎる?そ、そうかしら?

……嘘をつくのは苦手なの。吸血鬼になってもね。
それに、契約よ?望んでくれる相手としたいじゃない。
それじゃ、いただこうかしら。……痛かったら言ってね?

凶槍戦士

その腕に宿すは魔そのもの、されど握るは魔を討つ槍。
魔へと堕せし肉体は、全て魔を穿つ覚悟の為に。

人に疎まれ、魔に恨まれ、復讐の道は険しく、孤独。
歪なる腕に握る槍は、されど気高く月下に煌めく。

月下人狼

――其は《月》、示すは《不安》。
怯える者の下へと現れ、自らの身を備えとする。
未だ幼く、未熟ながらも、弱気を喰らう獣である。

――其は備え、恐怖を踏みつけにする者。
幼き身なれど勇敢に、月光の下に吠え猛り。
主と認めし者の前で、人狼は無二の番人となる。

ラッシュインプ

よく伸びる!すっごく速い!とっても痛い!
どうっスか、あたしのお手製ウィップちゃん!
これがあれば、無個性インプとは言わせないっスよー!

……ふぎゃぁっ!?母ちゃん、急に入ってこないでッス!
何そのカッコと武器、って、な、なんで笑うんスか!?
あたしだって、インプの何たるかを考えてるんスからー!

サードニックデーモン

あァあァ、びいびいと喚くんじゃねえよ、興奮すンだろ。
安心しろ、殺しゃァしない。まっ、生かしもしねェケド。
壊して直して愛でてやっから、存分に甘え尽くしな?

人は好きだぜ。脆いのに頑丈で、弱ェのにしぶとくて。
けどな、興奮しすぎてたまにチィっとやりすぎちまう――
……あは、泣-くなって。それ用のは、別にあるからよ?

闘志人狼

闇裂く高速。これでもまだ加速途中。止めなくていいの?
ま、無理か。目にも留まらぬ速さ、追いつけないでしょ!

闇裂く超速。これが私の最高速。止められなかったわね。
当然か。目にも映らぬ速さ、もう見えもしないでしょ!

クラップスデビル

君が期待のルーキー君か。下のフロアで勝っただろ?
カムアウトロール、始めよう。おっと下とはコツが違う。
「相手を」間違うな、要は手の中。君に突破できるかな?
――カジノ・ダイヤモンド:サファイヤフロアにて

セブンアウト、おめでとう。目に加えてカンも良いね。
レンズもピントの距離がある。賽の目ごまかす術も同じ。
「はかるが」正解、賽との距離を。本当の数字はそれさ。
――カジノ・ダイヤモンド:サファイヤフロアにて

ショーダウンデーモン

まあまあここまで来ちゃったの!あらあら期待も特大ね!
ではではコール?レイズ?このテーブルの皆が待ってる!
「真の」イカサマは物に仕込まない。さあ暴いて頂戴な!
――カジノ・ダイヤモンド:ルビーフロアにて

フィフス・ストリート!……おやおやご立派な冷静さ!
私を含めたテーブルの皆が、グルなんだとわかったのね!
「博打」も連携が大事なの。実は念話で相談してたのよ!
――カジノ・ダイヤモンド:ルビーフロアにて

イビルウルフ

生きとし生けるを喰らい、駆け回る乱暴狼藉。
狼は荒野を喰い荒らし、遂に獲物を狩り尽くす。
喰うものを失った狼は、不毛の大地に選択を迫られる。

狼が選んだのは魔獣を狩る事。その血肉が変化を齎す。
魔の力を得たものが残り、それ以外は淘汰される。
結果、荒野の狼はイビルウルフに差し換えられた。

自由ける・スカル

ヒャァハァァ!オレ様は必ずビッグな男になってやらぁ!
ビッグ?ビッグっつうのは……あれ……え~となぁ。
とにかくなぁ!オレ様は誰よりも自由な男になるんだよ!

ワンちゃんを苛めるクソ共!引きずりまわしてやろうか!
暴れるぜェ、スカルジュニア!
ヒャッハァァァァァァッ!祭りの始まりだぁッ!

デコレーションデビル

どんな命もオーダーメイド、一点物の高級品!
それを叩き割るんですから、安物じゃあご不満ですよね?
ご安心を!贅を尽くした双斧で、素敵に逝去くださいな!

ダイヤと石がぶつかれば、必ず石が割れるように!
価値あるもので叩いたら、命もキレイに割れるんです!
ご照覧を!豪華絢爛な大斧の、命より高価な一撃です!

衝動人狼リベルテ

リベルテ、とっても良い子なんです。
昔は何にもできねーって、叩かれて、怒られたけど……
今は引き裂いて、噛みちぎって、吠えるんでごぜーます!
そうしたら――もう嫌なこと、されなくなったんです!

悪い子だったリベルテは、ずーっと我慢してたです。
でも、今は良い子でごぜーますから!
嫌なことがあったら、息を変えて、目を光らせて――
――グォ、ォ、グオォォォォッッッ!

永劫吸血鬼・アルザード

そう、この世界は最悪だ。救いなど、何処にもない。
ありもしない物を探すより……酒に浸る方が余程良い。
為すがまま、あるがまま。いつかの未来を懸想して。
さぁ、盃を干そう。せめて、酩酊の中にいられるように。

かつては世界を嘆き、怒った。今は……ただ、疲れた。
オレは野に咲く草や花。何も為さず、ただ在るだけ。
喧騒に紛れて盃を干すも、夜風に吹かれて瞼を閉じるも。
戯れさ。全ては等しく――興が乗る、乗らんの話だ。

紅魔淑女・ロゼロッティ

黒いドレスを着ているの。わかって?
魔力は失う、道には迷う、吸血鬼なんかと間違われる。
これじゃ哀れでポンコツな絶世の美女じゃない……うぅ。
可哀想でしょ?じゃあ慰めて。傷ついた私を甘やかして!

紅いドレスを着ているの。わかって?
夜を従え、魔の頂に君臨する超スゴイ紅魔……それが私。
これじゃ世の幸せを独り占めする、絶世の美女じゃない!
素敵でしょ?じゃあ褒めて!全力で私を甘やかして!

ブラッディピクシー

愉快な顔ね。この黒い翅が、そんなに面白い?
清い朝露の代わりに、濁った血を飲まされ続けた結果よ。
憐れまないで。私は自ら、強かに生きる為に染まったの。

時折、昔の私みたいな子が、助けを縋って訪れる。
そんな子の、まだ白い翅を、私はそっと押してあげるの。
大丈夫。あの赤黒い味わいもすぐ大好きになるわ、って。

ハーベストデビル

あは、は、は、ざまあみろ。遅すぎるよ、死神ども。
死の間際にだけ現れて、魂を刈っていこうだなんて。
その鈍い鎌より遥か昔。一流は、命ある内に刈るんだよ。

肉が腐り、骨が朽ちる様に、魂だって鮮度を持つのさ。
果実と同じだ。腐り落ちる前、熟した刹那に刈ればいい。
そういうわけで、ごちそうさん。鎌を磨いて出直しな。

 

あは、は、は、ざまあみろ。遅すぎるって、死神サン。
死の間際にだけ現れて、魂を刈っていこうだなんて。
私とこの子たちの方が、ずっとずうっと疾いのさ。

肉が腐り、骨が朽ちる様に、魂だって鮮度を持つ。
食べ頃は一瞬なのに、死神サンは分かってないね。
そういうわけで、ごちそうさま。食べ残しでも漁ってな。

悠久真紅・モノ

そうだね。今、ワタシの心は戦っているのさ。
明日は何をして、どう生きようと悩むことになるとは。
心とはかくも面白い。環境にこう影響され変わるのか。
不思議極まる。こんな未来、予測の欠片もなかったとも。

言うなれば。拳が口ほどに「モノ」言った……ですわね!
変わっているようでとても誠実、何より楽しく雄弁で。
生まれた世界の違いも、機械と獣人の差も些細なこと。
お手合わせすれば、その方の想いが伝わりましてよ!

デモニックソルジャー

一日でも斬るのを休めば、勘を戻すのに一人は使う。
だからこれも仕方ない。やむを得ずの行動で……
――あ、ばれた?望んで血気に逸ってるだけだって。

剣で斬るのに、剣で斬る以外の目的を乗せてどうする!
斬るのが楽しい!殺すのは面白い!片端からやりたい!
それ以外を謳う奴の方が……僕にしてみりゃ、邪道だね!

 

姦淫隠者

今、掻き回せ。
嫌うことなかれ。好くことなかれ。
交わり混じり合え。集合せよ。
約定のままに、姦淫を為せ。

世界が授かり戴いたのは、青き石板。その左方。
記されしは姦淫なるもの。多くの者が魅入られる。
だが災いが砕けた時、石板もまた砕けて散った。
城の者たちは約定を抱いて、城を捨てて散っていった。

カーリー

鮮血の黒き者、その円月が躍れば百刃しなる闘争の女神。
彼の女神が嗤った時、真っ赤な大河に首が流れるという。
「それ、ママの話。首斬ったら痛いじゃん。できるけど」

殺戮の黒き時、その体躯が舞えば万死を配る暴力の女神。
彼の女神が刎ねた時、狂喜の踊りで大地が割れるという。
「それもママの話。カーリー踊っても地面割れないし!」

銀釘射手

そうだ。ようやく、こっちを向いたな。
いいザマだ。もっと見せろ。たかが人間にやられた顔を。
視線、ぼくに釘付けになったまま、灰になれ。

何かにつけて我が物顔。何様気取りだ、怪物め。
そうはさせない。何もさせない。虫みたいに落胆しろ。
いくら不埒を企てたって、ぼくの銀釘が縫い止めてやる。

れの飛躍・イツルギ

迷い込みし少年を迎えるは、優しき人々、愉快な日常。
手を引かれ、心惹かれ、宴続く日々、ただ温かく。
楽しさだらけの毎日に、想い弾んで「わふ!」と鳴く。
「ぼくも、皆さんの『素敵なにおい』になりたいです!

声がでかくて喧しい。やたらめったら距離が近え。
あの犬っころへの指摘なら、まだまだいくらでもあるぞ。
……っか。その分、どう育つかはちっと面白そうだがな。
――華の大将・タケツミ

狡蜘悪魔

ふむ、憐憫に値する愚昧さだ。私の脅威を忘れたか?
領地拡大、作庭の証たる、蜘蛛達の増殖を見落とすとは。
覚えず、学ばず、省みぬ――故に、何度でも絡まるのだ。

巣の調和乱れて追放とは、寄り合い所帯は難儀であるな。
同情すれども遠慮はせん。我が庭を侵したのは貴様らだ。
悲喜交々を一絡げ――人間模様、食い破ってしんぜよう。

舞踏のソウルミニデビル

……エヘヘ。くるくる踊って、楽しいな、楽しいな。
わたし、しろいものは好きじゃないけど、冬の雪は特別。
キラキラ、キラキラ、魂いっぱい、あるみたい……。

わ、わわわ……ここ、魂の集まる場所だったんだ。
……決めた、決めた。今日はお仕事、お休みの日にする!
食べちゃったりしないから、みんなでたくさん踊ろうね!

女王・ヴァンピィ

次期女王ってよくわかんないけど……ちょっとわかるよ。
ヴァンピィちゃん、このお城が好きですし!
クイーンとヴァイトがいて、けんぞくぅも来るし大好き!
つまり、そういうことでしょー?ねっ?

こらっ!ヴァイトってば、こわい顔しないのー!
……ほんとは優しいのに、ブキヨーってやつなのよねー。
でも喧嘩したらダメだから、ちゅーいしてあげるの。
ヴァンピィちゃんは、ヴァイトのお姉ちゃんですからー!